祓 詞 (はらえことば)
「禊」は「身」+「削ぐ」で、穢れを落とすという意味があります。この禊というのが神道、ひいては日本人の価値観の根幹にかかわる思想だといわれます。例えば、神社に参拝するときに手を洗い、口をすすぐのは、穢れを落とす意味があります。
たいていの神事では最初に「修祓」を行います。さらに、神事の初めに行われる修祓は 祓詞を奏上し、参列者並びに神饌・玉串などの神前に供えるものを清めてくださいとお願いしたあと、大麻で祓うことによりそれぞれの罪・穢れをからめ取るというものです。「塩湯」にも同様の意味があります。
※ 塩湯:塩を溶かした湯あるいは水を器に入れ、榊の小枝で祓う
<祓詞>
掛けまくも
畏き
伊邪那岐大神
筑紫の
日向の
橘の
小戸の
阿波岐原に
禊祓 へ
給ひし時に
生り坐せる
祓戸大神等
諸々 の
禍事 罪穢 有らむをば
祓へ
給ひ
清め
給へと
白す
事を
聞こし食せと
恐 み
恐 みも
白 す
言葉に出して言うことも 恐れ多い事ですが、イザナギの神さま、
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で
禊をされた時にお出ましになられた祓戸の神さまたちにお伝えします。
色々な災い、悪い事、不浄なものがあるならば、
どうか、取り除いてきれいな状態にしていただきますように
お願いします。
古事記で伊邪那岐命が禊を行った神話に基づく祝詞です。
黄泉国から戻ってきた伊邪那岐命がその身に纏った穢れを祓うために阿波岐原の川原で禊を行い、様々な神様を生みました。
※この時に三貴神ともいわれる天照大御神・月読命・健速須佐之男命がお生まれになりました。
祓詞はこの神様等を祓戸大神等とし、この祓戸大神に災い、 罪、穢れを祓い清めて下さいと 浄化をお願いしている祝詞です。