神社
知識
 
お祭りと神事
 神事は正式には「かみごと」と読みます。人間が生き る現世の事象に対する神々の世界や死者の世界の事象を指す場合もありますが、多くの場合、神社などで行なわれる神様への奉仕行為をいいます。ですから、お祭りはその一部ということになります。
 お参りに来られた方のご祈祷やお祓い、あるいは結婚式や神葬祭への対応もあります。
 工事現場での地鎮式や上棟式、場所によっては海開き・山開きでの無事故祈願といった神事もあります。また、境内の掃除なども大事な奉仕ですし、参拝者への神札などの授与も神事に含まれます。
 以上は神社の神職のお務めとしての神事ですが、神事は神職だけが行なうものではありません。
 神輿を担ぐなど、お祭りに参加するのはもちろん、収穫物やお酒などを奉納することや境内のゴミ拾いなどの奉仕も神事です。

 こうした神事を目的によって分類してみると、次の4種になります。

1 神様に仕える 神前にお供えをして祈りを捧げること、神社・神域を清浄に保つことなどです。

2 神様を称え喜ばせる 神様のご神徳を称えること、芸能などを奉納して喜んでいただくことです。 お祭りでも神輿渡御などはこれに含まれます。

3 神様の力・ご神徒を世に広める 神様に仕え、喜ばせることは重要な神事ですし、それなくして神事は成り立ちませんが、ただそれだけを行なっていたら神社はごく狭い地域の人だけにしか崇敬されることがないでしょう。かつては御師と呼ばれる人たちが大きな神社には所属しており、その信仰を広めていました。

4 神様の力をいただく 社殿に籠もって祈りを捧げたり、神域で滝行などを行なったりして、霊験を得ることも神事です。お祭りの後に直会という宴が行なわれますが、これは神前に供えて神様の霊力が宿った供物をいただくためのものなのです。 宗教史研究家渋谷申博著 『図解眠れなくなるほど面白い神社の話』より